こんにちは。asovica(アソビカ)、運営者の「りょう」です。
デリカD:5にオールテレーンタイヤを履かせると、ぐっとアウトドアらしい顔つきになりますよね。ただ、いざ選ぼうとすると「どのサイズなら当たらない?」「燃費やうるささは?」「雪道は走れる?」と疑問が次々に出てくるかなと思います。
調べてみると、情報の中心はホイールセットの商品ページやオーナーのカスタム紹介。判断材料があちこちに散らばっていて、比べにくいんですよね。
そこでこの記事では、メーカー公表の外径や保安基準、取扱説明書の指示をもとに、使い方別に「どこまでやるか」を整理しました。メリットだけでなく、デメリットも正直に書いていきます。
- 街乗り・キャンプ・雪国・本格オフの使い方別にどこまでオールテレーン化するかの目安
- ノーマル車高で選びやすいサイズと235/70R16の干渉・車検の注意点
- 燃費・ロードノイズ・雪道性能が純正タイヤからどう変わるか
- KO3・A/T4・A/T IIIなど銘柄の違いとホイールセット購入前の確認点
デリカD5にオールテレーンは合う?使い方別の結論
結論から言うと、デリカD:5とオールテレーン(A/T)の相性は良く、見た目と悪路の安心感で選ぶ価値は十分にあります。ただしノーマル車高なら外径アップは控えめにして、燃費とロードノイズの悪化は受け入れる前提で考えるのがおすすめです。

デリカにゴツいタイヤ、かっこいいよね!でも、みんなどこまでやってるのかな?
使い方によって、ちょうどいい範囲が変わるみたいですよ。まずはざっくり方向性を整理してみましょう。
| 使い方 | おすすめの範囲 | 主な注意 |
|---|---|---|
| 街乗り中心 | 純正と同じ外径のA/T | 見た目の変化は控えめ。燃費・静かさの悪化を最小にできる |
| キャンプ・林道・雪のレジャー | スノーフレーク付きA/T+外径は控えめ〜定番まで | 冬用タイヤ規制は通れるが、凍結路は苦手 |
| 雪国(凍結路を日常的に走る) | A/Tは夏タイヤとして使い、冬はスタッドレス | 凍結路はスタッドレスに及ばない |
| 本格オフ(岩場・深い泥) | LT規格のA/T、M/Tやリフトアップも視野 | 外径を上げるほど干渉・速度計・車検の確認が増える |
どの使い方でも共通するのは、外径を大きくするほど確認することが増える点です。カッコよさとの綱引きになるので、どんな道をどれくらい走るのかを先に決めておくと迷いにくくなります。
街乗り中心なら純正外径のままオールテレーンに
舗装路がほとんどで、見た目を変えたいのが主な目的なら、純正と同じ外径のA/Tに替えるのがいちばん手軽です。2019年以降の多くのグレードは、純正が225/55R18。このサイズのA/Tは、ヨコハマ GEOLANDAR A/T4とトーヨー OPEN COUNTRY A/T IIIにあります。
18インチのまま替えれば、ホイールはそのまま使えてタイヤ交換だけで済みます。外径が変わらないので、速度計のずれやタイヤハウスへの干渉もほぼ気にしなくて大丈夫。見た目の変化は控えめでも、ブロックのゴツさは十分に伝わりますよ。
街乗り中心なら、規格は乗用車用を選んでおくのが無難です。LT規格(小型トラック用)は重く、空気圧も高めに設定する前提。乗り心地や燃費の面では不利な方向に振れます。
ホワイトレターも欲しいなら、A/T IIIの225/55R18に片側ホワイトレターの表記があります。16インチのMグレードに乗っている方は、純正と同じ215/70R16でもA/T IIIのホワイトレターを選べます。
キャンプ・雪国・オフは16インチ化をどこまでやるか
キャンプや林道、雪のレジャーまで視野に入れると、16インチ化してサイドウォールの厚いタイヤを選ぶ人が増えます。そこで迷うのが「外径をどこまで上げるか」ですよね。
考え方の基本線は、ノーマル車高なら225/70R16を基本に、235/70R16は確認事項をつぶしてから選ぶこと。サイズごとの外径や車検の考え方は、次の章で詳しく整理します。
- キャンプ・林道: スノーフレーク付きを選び、外径は控えめなサイズから検討
- 雪国: A/Tは夏タイヤとして使い、冬はスタッドレスと併用
- 本格オフ: サイドの強いLT規格が候補。大きな外径はリフトアップの領域
本格的な岩場や深い泥まで走るなら、話は別です。KO3のLT規格はサイドの裂けや打撲への耐性を高めた構造で、荒れた路面での安心感があります。
ただ、外径を大きくするほどリフトアップやフェンダー加工の領域になり、M/T(マッドテレーン)やR/T(ラギッドテレーン)も選択肢に入ります。足回りに手を入れるなら、車検への影響も含めて専門店に相談してください。
雪国での冬の扱いは雪道の章、銘柄ごとの違いは銘柄比較の章でまとめています。気になるところから読んでみてください。
デリカD5に合うオールテレーンのサイズと外径
デリカD:5に合わせやすいのは、純正外径に近い215/70R16・225/70R16と、18インチのままの225/55R18です。235/70R16も定番ですが、外径が純正より4%以上大きくなるぶん、確認事項が一気に増えます。

まずは自分の車の純正サイズを確かめましょう。2019年2月以降のディーゼル車(CV1W)は、Mグレードだけが215/70R16で、それ以外は225/55R18です。2026年1月の改良モデルは全グレード225/55R18で、16インチのグレードがありません。
同じ型式でもグレードや年式で違うことがあります。最終的には車検証と、運転席ドア開口部のラベルで確認してくださいね。
| サイズ | 外径(メーカー公表) | 225/55R18比 | 車高の変化の目安 |
|---|---|---|---|
| 225/55R18(純正) | 705mm | ±0% | 同じ |
| 215/70R16 | 708mm | +0.4% | ほぼ同じ |
| 225/70R16 | 722mm | +2.4% | 約+7〜9mm |
| 225/60R18 | 727mm | +3.1% | 約+10〜11mm |
| 235/70R16 | 736mm | +4.4% | 約+14〜16mm |
| 245/70R16 | 750mm | +6.4% | 約+21〜23mm |
外径は同じサイズならA/T4とA/T IIIで一致します。車高は外径差の半分だけ上がる計算なので、235/70R16でも15mm前後です。見た目は変わっても、リフトアップと呼べるほどの変化ではありません。
リフトアップなしの外径限界と18→16インチ化
リフトアップなしで目安にしたいのは、カー用品店が示す外径の許容範囲です。オートバックス公式は純正比−3%〜+2%を目安にしています。この範囲に収まるのは、215/70R16と、16インチ純正車を基準にした225/70R16あたりまでです。
目安を超えたらすぐに違法、という意味ではありません。ただ、速度計の誤差や干渉のリスクは確実に高まります。ノーマル車高なら225/70R16までを基本線にし、235/70R16は確認をしたうえで選ぶのが安心かなと思います。
18インチ車を16インチにするのは「インチダウン」です。リム径が小さくなるとホイールの内側が狭くなり、ブレーキキャリパーと干渉するおそれがあります。販売店の商品ページにも、純正よりインチを下げるのはおすすめしないと注記する例があるほどです。
2019〜2025年のCV1WにはMグレードの16インチがありましたが、2026年改良モデルには16インチの設定がありません。16インチ化の可否を公式に示した情報は見当たらないため、ホイールメーカーや販売店に型式・グレードを伝えて適合を確かめましょう。
ヨコハマ公式は、インチダウンを推奨できないとして推奨空気圧検索の対象外にしています。16インチ化は販売店に相談しながら進めてください。
関連記事:デリカD5を16インチにインチダウンする条件(干渉・年式・ホイール規格)
235/70R16の干渉・はみ出しと車検
235/70R16は、オフロード系カスタムでよく選ばれる定番サイズです。フェンダーの隙間が埋まって見た目は良くなる一方、2022年の専門誌記事ではショップ店長が「車検がギリギリになる可能性があり、万人向けではない」と話しています。
車検で関係してくるのは、主に次の4点です。
| 項目 | 基準 | 235/70R16で起きやすいこと |
|---|---|---|
| 速度計の誤差 | 40km/h表示で実速度42.55km/h以下(2007年以降製作車) | 225/55R18比で、計算上は約41.8km/hまで上がる |
| はみ出し | ゴム部分だけ10mm未満を許容・ホイールは不可 | 幅広・低インセットのホイールで起きやすい |
| 干渉 | 操舵時・走行時に車体と接触しない | フルステア時にインナーフェンダー等へ当たることがある |
| 負荷能力 | 積車時の荷重がタイヤの負荷能力以下 | LT規格を低い空気圧で使うと不足しうる |
速度計は、計算上はまだ余裕があるように見えます。ただ、実車の速度計はもともと車両ごとに誤差を持っています。計算上の余裕をそのまま当てにはできないと考えておきましょう。
幅も広がります。総幅は215/70R16の221mmに対し、235/70R16は240mm。同じインセットなら、片側あたり約9.5mmずつ外側と内側へ張り出す計算です。
ノーマル車高でフルステア時に当たるかどうかは、車両やホイールのインセット、銘柄で変わります。通販のホイールセットには、235/70R16のKO3セットの適合欄に「オーバーフェンダー/リフトアップ」と注記されたものもあるほどです。
235はかっこいいけど、気軽に選べるサイズじゃないんだね。
ですね。どうしても履きたいなら、取り付けまで相談できるお店で選ぶのが安心かなと思います。
オールテレーンで燃費は落ちる?うるさい?
答えは「どちらも純正タイヤより不利になりやすい」です。燃費もロードノイズも悪化する前提で選ぶのが、A/T化で後悔しないコツ。ただし、燃費が落ちたように見える分の一部は、メーター表示のずれによるものです。

A/T装着前後の燃費を同じ条件で比べた公的なデータや、デリカでの実測値は見当たりません。そこでここでは、燃費や静かさに効く要素から、どちらに振れるかを整理します。
燃費悪化の要因とメーター表示のずれ
基準になる数字として、2026年1月改良モデルのWLTCモード燃費は12.9km/Lです。ここからどれだけ落ちるかは使い方しだいですが、A/T化で燃費に効く要素は主に次の4つです。(出典:三菱自動車『デリカD:5 主要諸元』)
| 要素 | 何が起きるか | 目安 |
|---|---|---|
| タイヤ重量 | 重いほど発進・加速の負担が増える | 1本あたりA/T4の235/70R16は約13.9kg、KO3のLT235/70R16は約17.7kg |
| 転がり抵抗 | 大きなブロックと深い溝で変形が大きい | A/T製品のサイズ表に転がり抵抗の等級表示はない |
| 空気圧 | 不足すると燃費が悪化する | 50kPa不足で2.5〜4.8%悪化したデータがある(排気量2,000ccの乗用車) |
| 外径アップ | 同じ速度でエンジン回転が下がり、発進時の負担が増える | 235/70R16は225/55R18比で外径+4.4% |
とくに差が大きいのが重さです。同じ235/70R16でも、LT規格のKO3は乗用車用のA/T4より1本あたり約4kg重く、4本で約15kgの差になります。
重さは発進や加速のたびに効いてきます。信号の多い街乗りが中心の人ほど、影響を感じやすくなります。
もうひとつ知っておきたいのが、メーター表示のずれです。外径が大きくなると、オドメーターやトリップメーターは実際より短い距離を表示します。225/55R18から235/70R16に替えると、表示距離は実距離の約96%です。
車載の平均燃費は「距離÷燃料」で出すので、燃費表示も実際より約4%低く出る計算になります。つまり「燃費が落ちた」と感じる量の一部は、表示のずれということ。正確に比べたいなら、GPSなどで測った実距離で補正してみてください。
225/70R16なら、表示のずれは約2%に収まります。メーター表示が気になる方にとっても、控えめな外径アップは扱いやすい選択です。
ロードノイズと乗り心地はどう変わる
ロードノイズは、純正タイヤより大きくなる方向だと考えておきましょう。新車装着のGEOLANDAR SUV(G055)は、2026年版で車外騒音の低減と低燃費性能の向上を図った改良版です。そこからA/Tに替えると、静かさの面では不利に振れます。
メーカー各社もこの点は意識しています。A/T4はショルダーブロックの設計でパターンノイズの悪化を抑え、G015は小ピッチデザインで静粛性をうたっています。
音の大きさをdBで比べたデータはありません。参考になるのは2022年の専門誌の店長評で、ワイルドピーク A/T3Wが4銘柄中で一番静か、G015もA/Tとしては静かという評価でした。
KO3の一部サイズが承認されている「低車外音タイヤ」は車外へ出る騒音の基準で、車内のロードノイズの大小を直接示すものではありません。
乗り心地は、良くなる要素と硬くなる要素の両方があります。16インチ化で70扁平にするとサイドウォールが厚くなり、タイヤメーカーのインチダウン解説でも「乗り心地がマイルドになる」とされています。
一方で、A/Tはサイドウォールを厚くするなど剛性を高めた構造です。とくにLT規格は空気圧を高めに設定する前提なので、乗用車用のA/Tより硬く感じやすくなります。家族を乗せる機会が多いなら乗用車用規格を選ぶのがおすすめです。
静かさを保つには、ローテーションの管理も大切です。A/Tのブロックパターンは偏摩耗するとノイズが増えやすいので、取扱説明書が指示する5,000kmごとのローテーションを守っておくと安心ですよ。
オールテレーンで雪道は走れる?スノーフレークと凍結路
スノーフレークマーク付きのA/Tなら、高速道路の冬用タイヤ規制は通行できます。ただし凍結路はA/Tの苦手領域で、スタッドレスの代わりにはなりません。「規制を通れる」と「凍った路面で止まれる」は別物だと考えてください。
冬用タイヤ規制を通れるなら、もうスタッドレスはいらないのかな?
そこが落とし穴みたいなんですよ。マークの意味と、路面ごとの得意・不得意を一緒に確かめてみましょう。
スノーフレークマークで冬用タイヤ規制は通れる
冬用タイヤ規制でA/Tが冬用として扱われるかは、タイヤ側面のマークで決まります。目印は、山と雪の結晶を描いたスノーフレークマーク(3PMSF)。雪上性能の試験に合格したタイヤに付くマークで、冬用タイヤとして認められます。
よく見かけるM+S(マッド&スノー)は、メーカーが自主的に付ける表示です。統一された性能試験を経ていないため、M+Sだけでは冬用タイヤと認められない場合があるので注意しましょう。
| 銘柄 | 側面の刻印 | 冬用タイヤ規制 |
|---|---|---|
| GEOLANDAR A/T4 | スノーフレーク(全サイズ) | 通行可 |
| OPEN COUNTRY A/T III | M+S+スノーフレーク | 通行可の扱い |
| BFグッドリッチ KO3 | 3PMSF | 通行可の扱い |
| GEOLANDAR A/T G015(国内) | M+S | 通行できない可能性あり(メーカーの注意書き) |
気をつけたいのは、同じジオランダーA/Tでも世代で扱いが違う点です。後継のA/T4は全サイズでスノーフレークを取得していますが、G015は国内サイズ表でM+S表記の扱い。中古や型落ちでG015を選ぶなら、側面の刻印を必ず確かめてください。
規制を通るには、スノーフレーク付きを全車輪に装着する必要があります(NEXCO西日本の案内)。さらに、異例の大雪で出る「チェーン規制」では、スノーフレーク付きA/Tでもスタッドレスでも、チェーンを付けないと通れません。(出典:NEXCO西日本『冬用タイヤ』)
A/T4は溝が減ってスノープラットホームが出ると雪上性能を発揮できなくなるので、冬前には溝の残りもチェックしておきましょう。
凍結路は苦手・雪国はスタッドレス併用が安心
A/T4の公式の路面適合表を見ると、得意・不得意がはっきり分かります。

| 路面 | スタッドレス | A/T4 | 夏タイヤ |
|---|---|---|---|
| ドライ | △ | ◎ | ◎ |
| ウェット | △ | ◎ | ◎ |
| シャーベット | ◎ | ○ | × |
| 圧雪 | ◎ | ○ | × |
| 凍結 | ◎ | × | × |
圧雪やシャーベットは「○」でも、凍結路は「×」です。横浜ゴムも「スタッドレスタイヤではありません」と明記し、過酷な積雪や凍結のあるエリアではスタッドレスを勧めています。
A/Tそのものの公的な制動試験は見当たりませんが、参考になるデータがあります。JAFのテストでは、時速40kmからの急ブレーキで、オールシーズンタイヤは氷盤路で101.1m。スタッドレスの78.5mより約1.3倍長くかかりました。(出典:JAF『走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ(JAFユーザーテスト)』)
オールシーズンの数値を、そのままA/Tに当てはめることはできません。それでも、冬用規制を通れるタイヤでも氷の上ではスタッドレスに届かない、という構図は同じです。デリカは車両重量が約2トンあり、4WDでも止まる力はタイヤのグリップしだいという点は忘れずにいたいですね。
| 地域・使い方 | おすすめの組み合わせ |
|---|---|
| 非降雪地で年に数回、スキー場や雪のキャンプ場へ | スノーフレーク付きA/T+チェーン携行 |
| 降雪地で凍結路を日常的に走る | 冬はスタッドレス、A/Tは夏タイヤとして使う |
| 冬も雪の無い地域だけを走る | A/T(スノーフレークの有無は問わない) |
18インチ車を16インチA/T化した場合、純正18インチホイールをスタッドレス用に回せるのは見逃せないメリットです。取扱説明書でも冬用タイヤは225/55R18が指定されているので、理にかなった組み合わせといえます。
チェーンを使う場合、デリカは前輪に装着するよう取扱説明書で指示されています。235/70R16などサイズを変えたA/Tでは、純正サイズ用のチェーンは合いません。取扱説明書はタイヤチェーンに三菱自動車純正品を使うよう求め、サイズが合わない物はボデーに当たるおそれがあると注意しているので、装着できるチェーンは三菱の販売会社や取付店に確認してから用意してください。
スタッドレスを併用する場合のサイズ選び(16インチ化)と費用は、こちらで詳しく解説しています。
関連記事:デリカD5のスタッドレスサイズと16インチ化の選び方
デリカD5のオールテレーンはどれを選ぶ?銘柄比較
選び方の軸は「規格(乗用車用かLTか)」「冬の扱い」「見た目」の3つです。街乗りや家族での利用が多いならA/T4かA/T III、悪路の強さと見た目重視ならKO3が候補になります。
どれが正解という話ではなく、自分の使い方に合うかどうかで選ぶのがいちばんです。まずは銘柄ごとの特徴を並べてみますね。
KO3・ジオランダーA/T4(G015)・ワイルドピーク比較

デリカで候補になりやすい銘柄を、規格・冬の扱い・見た目で並べました。トーヨーのオープンカントリーA/T IIIも、乗用車用で選びやすい候補なので加えています。
| 銘柄 | デリカで使う主なサイズ | 規格 | 冬(公式) | 見た目(文字) |
|---|---|---|---|---|
| BFグッドリッチ KO3 | LT225/70R16・LT235/70R16 | LT規格 | 3PMSF | レイズドホワイトレター |
| ヨコハマ GEOLANDAR A/T4 | 215〜235/70R16・225/55R18ほか | 乗用車用 | 全サイズでスノーフレーク | 公式サイズ表の16インチ該当サイズにホワイトレター表記なし |
| ヨコハマ GEOLANDAR A/T G015 | 国内サイズ表に215〜235/70R16の掲載なし | — | M+S表記 | 2022年時点の235/70R16は片側ホワイトレター |
| トーヨー OPEN COUNTRY A/T III | 215〜235/70R16・225/55R18・235/60R18ほか | 乗用車用 | スノーフレーク | 215/70R16と18インチの一部に片側ホワイトレター |
| ファルケン WILDPEAK A/T3W | 235/70R16 | 海外仕様は109T XL | 海外仕様で3PMSF | ホワイトレター設定なし(2022年の専門誌) |
KO3は、KO2の後継として2024年9月から国内で発売されたモデルです。メーカー公表で、KO2より摩耗性能が15%、砂利道での耐久性が20%向上しています。サイドの裂けに強い構造で、オフロード系カスタムの定番といえる存在です。
ただし国内の16インチはLT規格で重く、空気圧も高めの設定が前提です。街乗りの燃費や乗り心地より、悪路の強さと見た目を優先したい人向けです。
BFグッドリッチ All-Terrain T/A KO3
悪路の強さとレイズドホワイトレターの見た目を重視する人向け。LT規格なので空気圧は販売店に確認を
価格目安:1本26,400円〜(LT235/70R16 RWL・2026年10月時点の最安表示)
GEOLANDAR A/T4は、G015の後継にあたるA/Tです。全サイズでスノーフレークを取得し、純正と同じ225/55R18もあるので、18インチのままA/T化したい人にも向いています。(出典:横浜ゴム ニュースリリース(2024年4月17日))
G015は、2022年の専門誌でファミリー向けのマイルドな乗り味と評価されていたモデルです。ただ、G015自体は現行品ですが、国内サイズ表ではデリカ向けの16インチ70扁平が見当たらず、このサイズ帯はA/T4で選ぶ形になっています。冬の扱いも違うので、在庫品を選ぶ場合は刻印を確かめましょう。
ヨコハマ GEOLANDAR A/T4
全サイズでスノーフレーク取得の乗用車用A/T。18インチのまま純正サイズでA/T化したい人にも
価格目安:1本18,600円〜(225/70R16・2026年10月時点の最安表示)
OPEN COUNTRY A/T IIIも乗用車用で、シビアスノー要件を満たすスノーフレークを取得しています。215/70R16にブラックと片側ホワイトレターの2種類があり、純正16インチと同じ外径のままホワイトレター化できるのが強みです。
トーヨー OPEN COUNTRY A/T III
純正16インチと同じ外径でホワイトレター化できる乗用車用A/T
価格目安:1本17,400円〜(235/70R16・2026年10月時点の最安表示)
ワイルドピーク A/T3Wは、2022年の専門誌で4銘柄中もっとも静かで安価、ゴムが柔らかく乗り心地が良いと評価されていました。ただし国内向けの公式情報が少なく、取り扱いは販売店で確かめる必要があります。デリカ向けは235/70R16のみで、ホワイトレターの設定もありません。
なお、KO2はKO3への置き換えが進み、対応サイズが順次廃止される方針と報じられています。店頭在庫や中古で見かけることはありますが、これから新品で選ぶならKO3を基準に考えるのが自然です。
ホワイトレターのホイールセット相場と購入前の確認点
18インチ車を16インチ化するなら、タイヤとホイールのセットで買うのが一般的です。価格比較サイトでは、デリカ向けの235/70R16や225/70R16の4本セットが12万円台〜24万円台で並んでいます。
KO3のホワイトレター235/70R16とブランドホイールを組んだセットでは、税込288,600円の例もあります。タイヤ銘柄とホイールのブランドで差が大きいので、予算と見た目のバランスで選びたいですね。
| 銘柄・サイズ | 1本あたりの最安表示 | 4本の目安 |
|---|---|---|
| OPEN COUNTRY A/T III 235/70R16 106T | 17,400円〜 | 約7万円〜 |
| GEOLANDAR A/T4 225/70R16 103H | 18,600円〜 | 74,400円〜 |
| GEOLANDAR A/T4 235/70R16 106T | 19,560円〜 | 78,240円〜 |
| KO3 LT225/70R16 102/99S | 24,200円〜 | 約9.7万円〜 |
| KO3 LT235/70R16 110/107S RWL | 26,400円〜 | 119,800円〜(4本セットの表示) |
価格は2026年10月時点の価格比較サイトの最安表示で、送料や取付工賃は含みません。店舗や時期で大きく動くので、あくまで目安として見てください。
ホイールセットを買うときは、デリカ固有の寸法と合っているかを必ず確認します。とくに見落としやすいのが次の4点です。
| 確認項目 | デリカの値・注意点 |
|---|---|
| PCD・穴数・ハブ径 | 5穴・PCD114.3・ハブ径67mm。ハブ径が大きいホイールはハブリングで合わせる |
| インセット | 純正は+38。16×7Jなら+35〜+42前後の実例が多い |
| ナットの座面 | 純正アルミは平座。社外アルミの多くは60°テーパー座で、純正ナットは流用できない |
| LT規格の空気圧と負荷能力 | 純正の指定空気圧(18インチ240kPa・2026年改良前の16インチ260kPa)のままでは負荷能力が足りないことがある |
なかでも注意したいのが、LT規格の空気圧です。KO3のLT225/70R16は、250kPaでの負荷能力が670kg。純正215/70R16(LI100)の800kgを下回ります。
乗用車と同じ感覚で空気を入れると、表示から想像するより荷物を支える力が小さくなるということ。LT規格の適正な空気圧は車両とサイズで変わるので、購入する販売店に必ず確認してください。
ナットも見落としがちなポイントです。座面が合わないナットで締めると密着せず、走行中に緩むおそれがあります。社外ホイールに替えるなら、ホイールが指定する座面のナットをそろえましょう。
ナットの締め付け
デリカの締付トルクは88〜108N・mが指定です。交換後に約1,000km走ったら、増し締めも必要になります。不安があれば無理に自分で作業せず、取付店や整備工場に任せてください。
通販のホイールセットには、組込み済みで届く代わりに、購入後のキャンセルや返品ができないものもあります。適合欄に「参考適合車種掲載車両でも、適合しない場合が有ります」と書かれている商品も。だからこそ、注文前の確認が欠かせません。
整備士ではない私が買うとしたら、次の順で確かめます。
- 車検証の型式・グレードと、運転席ドア開口部のラベルで純正サイズを確認する
- 販売店に型式・グレード・車高・希望インセットを伝え、取り付けできるかを聞く
- LT規格を選ぶなら、デリカで使うときの空気圧を販売店に聞いておく
- 社外ホイールなら、座面に合うナットが付くかを確認する
プロではないからこそ、自分だけで判断し切ろうとしないのが大事です。分からない点はお店に聞いて一つずつ埋めていくのが、失敗しない近道だと考えています。
4WDのデリカは、4輪とも同一サイズ・同一銘柄でそろえるよう取扱説明書で指示されています。前後で銘柄やサイズを混ぜると駆動系に無理がかかるので、交換は4本同時が前提です。
デリカD5のオールテレーンでよくある質問
オールテレーンにせず、純正タイヤのままのほうがいい人はいますか?
燃費や静かさを優先したい人は、純正のままという判断もありです。純正のGEOLANDAR SUV(G055)は「マッド&スノー」表記のSUV用タイヤで、2026年の改良版は車外騒音の低減と低燃費性能の向上を図ったものです。舗装路がほとんどで見た目にこだわりがなければ、オンロード寄りのタイヤのまま乗り続けるのも合理的な選択ですよ。
型落ちのジオランダーA/T G015を安く買っても大丈夫ですか?
使い方しだいですが、冬の扱いには注意が必要です。G015は国内サイズ表でM+S表記の扱いで、メーカーも高速道路の冬タイヤ規制時には通行できない可能性があると注意書きしています。雪のシーズンはチェーンの携帯も求められています。冬に雪道へ出かけるなら、側面のスノーフレークマークの有無を確かめてから選びましょう。製造時期も、側面のリム近くにある4桁の数字で確認しておくと安心です。
雪道対策だけならオールテレーンとオールシーズン、どちらがいいですか?
雪道対策だけが目的なら、A/Tにこだわる必要はないかなと思います。純正サイズのスタッドレスや、スノーフレーク付きのオールシーズンタイヤという選択肢もあります。ただ、オールシーズンも凍結路のグリップはスタッドレスに大きく劣るとJAFが注意しています。凍結路を日常的に走るなら、スタッドレスが基本です。
オールテレーンタイヤの寿命はどれくらいですか?
銘柄や走り方で大きく変わります。2022年の専門誌では、G015はローテーションをしっかり行って約3年が目安という店長評がありました。KO3はKO2より摩耗性能が15%向上したとメーカーが公表しています。雪道で使うなら、溝が減ってスノープラットホームが出た時点で雪性能が落ちる点も意識しておきましょう。判断に迷ったら、タイヤ販売店で溝と状態を見てもらうと安心です。
通販でオールテレーンを買った場合、取り付けはどうすればいいですか?
取付店へ直送できる通販サービスを使うと手間が少なく済みます。たとえばオートウェイの取付店(タイヤピット)の基本工賃は、16インチで1本2,310円です。サービスによって廃タイヤ処分やバルブ交換が別料金になることもあるので、工賃に含まれる作業を事前に確認してください。ホイールセットなら脱着だけで済むため、対象の加盟店では1本1,100円に下がります。
デリカD5のオールテレーン選びの要点まとめ

サイズも雪道も、どこまでやるかを先に決めるのが大事なんだね。
そうですね。最後に要点を振り返っておきましょう。
デリカD:5のオールテレーン化は、見た目と悪路の安心感で選ぶ価値があります。ただ、ノーマル車高なら外径アップは控えめにし、燃費とロードノイズの悪化は受け入れる前提で考えるのがおすすめです。
- 街乗り中心なら、純正と同じ外径(225/55R18か215/70R16)のA/Tが手軽
- 16インチ化は225/70R16が控えめな基本線。235/70R16は干渉・速度計・車検を確認してから
- 燃費とロードノイズは不利になる。燃費表示は外径アップのぶん低く出る
- スノーフレーク付きなら冬用タイヤ規制は通れるが、凍結路はスタッドレスに及ばない
- LT規格は空気圧と負荷能力、社外ホイールはナット座面とインセットを販売店で確認
記事中の数値は、いずれも一般的な目安です。車両の年式やグレード、ホイールによって結果は変わるので、正確な情報はタイヤ・ホイールメーカーや三菱の公式サイトをご確認ください。
サイズ変更や空気圧に迷ったら、無理に決め切ろうとせず、最終的な判断はタイヤ専門店や整備工場などの専門家にご相談ください。あなたのデリカに合うタイヤが見つかれば、休日のお出かけがもっと楽しくなるはずです。
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