こんにちは。asovica(アソビカ)、運営者の「りょう」です。
自動車保険の乗り換えを考えたとき、「せっかく何年もかけて上げてきた等級(割引)が、他社に移るとリセットされちゃうんじゃないかな…」と不安になって、乗り換えそのものをためらっていませんか。私も車を何台か乗り継いできて、保険の更新案内が届くたびに同じことを気にしていました。
結論を先にお伝えすると、等級はどの保険会社へ乗り換えても、原則そのまま引き継げます。ただし、いくつか気をつけないと本当に等級を失ってしまう落とし穴もあります。この記事では、その仕組みと注意点、実際の手続きの流れまで、初めての方にも分かるようにやさしく整理します。あくまで一般的な目安としてまとめていますので、最終的な条件はご自身の保険会社に確認しながら読み進めてくださいね。
- 等級は原則どの保険会社へ乗り換えてもそのまま引き継げること
- 空白期間が8日以上あくと6等級にリセットされる仕組み
- 事故有係数や共済など見落としがちな3つの例外ケース
- 空白を作らない手続きの流れと必要書類3点
乗り換えても等級は原則そのまま引き継げる
まず一番不安に思われる点からお答えしますね。A社からB社へ乗り換えても、今の等級(割引の水準)はリセットされず、そのまま新しい保険会社へ引き継がれます。「他社に変えると新規からやり直しになる」というのは、よくある誤解なんです。

これは自動車保険の「ノンフリート等級制度」が、各損害保険会社の共通ルールで運用されているからです。契約者ごとの等級(事故歴)は、保険会社どうしの「等級情報交換制度」で共有されています。だから、どこへ移っても数字はそのまま。等級を理由に乗り換えを我慢する必要はない、というのがこの記事で一番お伝えしたいことです。
通販型(ダイレクト型)と代理店型の間でも等級は引き継げます。ダイレクト系どうしの乗り換えも問題ありません。
しかも、乗り換えたからといって「上がるはずだった1等級分」が失われることもありません。満期に空白なく移れば、更新して同じ会社に居続けた場合と同じ等級でスタートできます。イメージしやすいように、具体例を見てみましょう。
| 今の状況 | 満期で乗り換えた後 |
|---|---|
| 17等級・保険期間中は無事故 | 1等級上がって18等級スタート |
| 10等級・保険期間中は無事故 | 1等級上がって11等級スタート |
このように、「乗り換え=6等級に逆戻り」ではなく、無事故で積み上げた分もきちんと持って行けます。まずはここで安心していただいて大丈夫です。
等級が引き継げる理由は全社共通ルール
なぜ会社をまたいでも等級が引き継げるのか。それは等級制度の骨格が全社共通で、割引の元になる数値も共通の仕組みで決まっているからです。割増引率の参考になる値は、損害保険料率算出機構が公表する「自動車保険参考純率」をベースに各社が決めています。土台が同じなので、数字を持ち運べるわけですね。(出典:損害保険料率算出機構『自動車保険参考純率』)
その等級制度(ノンフリート等級制度)の基本を、ざっくり押さえておきましょう。仕組みが分かると、あとの注意点もすっと理解できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 等級の範囲 | 1〜20等級の全20段階。数字が大きいほど割引率が高い(保険料が安い) |
| 新規加入時 | 原則6等級からスタート(セカンドカー割引などの条件を満たすと7等級スタートの場合あり) |
| 毎年の変動 | 1年間無事故なら翌年度は1等級アップ |
| 3等級ダウン事故 | 対人・対物・車両など一般的な事故。翌年度3等級ダウン |
| 1等級ダウン事故 | 盗難・落書き・飛び石・台風など運転に起因しないもの。翌年度1等級ダウン |
| ノーカウント事故 | 人身傷害のみ・弁護士費用特約の使用など一部。等級は変わらない |
この1〜20等級のルールがどの会社でも同じだからこそ、乗り換えても等級がそのまま通用します。「引き継げるのが原則」という土台をまず頭に入れて、次からは気をつけたい落とし穴を一つずつ見ていきましょう。
空白期間が8日以上あると6等級に戻る
等級はそのまま引き継げるって分かって安心したよ。じゃあ乗り換えで気をつけることって、もう何もないのかな?
それが一つだけ大きな落とし穴があるみたいなんですよ。保険が切れている『空白期間』の日数なんです。ここを外すと、せっかくの等級がリセットされちゃうことがあるみたいで。一緒に見ていきましょう。
乗り換えで等級を失う一番の原因が、この空白期間です。前契約の満期日(または中途解約日)の翌日から数えて、新契約の始期日が7日以内ならOK、8日以上あくと等級はリセットされ、新規と同じ6等級に戻ってしまいます。

これは「8日ルール」「7日ルール」と呼ばれますが、どちらも同じ内容です。要は「満期日の翌日を1日目として、7日目までに次の保険を始める」ということですね。
空白期間中は任意保険の補償が切れた状態になります。車の自賠責保険が有効なら相手方のケガは自賠責の限度額までは補償されますが、物損や自分側のケガ・自分の車の修理代、自賠責の限度を超える対人賠償などは自己負担です。大きな事故ではとても背負いきれない負担になるため、日数を気にする以前に、空白は作らないのが安全です。(出典:国土交通省『自賠責保険・共済の限度額と補償内容』)
そしてもう一つ、低い等級の人には逆向きの落とし穴があります。事故で等級が下がった1〜5等級(デメリット等級)の人が「いったん解約して新規6等級で入り直せば割引が回復する」という抜け道を使えないようにする仕組みです。
デメリット等級の13ヶ月ルール
1〜5等級の契約は、解約日・満期日の翌日から13ヶ月以内は、他社へ移っても・いったん無保険になっても、その低い等級が引き継がれます(6等級には戻せません)。つまり「8日ルールで6等級に戻る」のは6等級以上の人の話で、1〜5等級の人はむしろ13ヶ月間は不利な等級から逃げられない、という点に注意してください。
始期日を満期日に合わせれば防げる
空白期間の落とし穴は、対策はとてもシンプルです。新契約の保険始期日を「前契約の満期日と同じ日」に合わせるだけ。多くの自動車保険は満期日の当日(一般に午後4時)まで補償が続くので、新契約の始期日を満期日と同日にすれば、補償が途切れる空白はゼロになり、等級もそのまま引き継げます。逆に始期日を満期日の翌日にしてしまうと、丸1日ぶんの無保険の空白ができるので注意してくださいね。中途解約の場合も考え方は同じで、旧契約の解約日と新契約の始期日を同じ日にそろえるのが基本です(会社によっては等級の引き継ぎ条件が異なることがあるので、旧・新どちらの保険会社にも確認しておくと安心です)。
具体的な進め方としては、次の順番が安全です。空白も、二重加入も作りにくい流れです。
- 先に新契約を「満期日と同じ日を始期日」にして申し込んでおく
- 旧契約は満期で終了させ、更新はしない
- 自動継続特約が付いていれば、更新しない旨を旧契約の保険会社へ連絡する
手続きを後回しにして満期日の翌日から8日を過ぎてしまうのが、一番もったいない失敗です。乗り換えの検討は、満期の1〜2ヶ月前から動き始めると余裕を持って比較できますよ。
8日の空白を作らないためには、満期のどれくらい前から動き出すかが鍵になります。
関連記事:自動車保険の見直しタイミングはいつ?満期前・買替え時の要点
事故有係数も等級と一緒に引き継がれる
見落とされがちなのが「事故有係数適用期間」です。結論から言うと、事故有係数も等級と同じく、乗り換えてもリセットされずそのまま引き継がれます。つまり「他社に移れば事故歴が消せる」ということはありません。

事故有係数適用期間とは、事故を起こして等級が下がった人に、一定期間だけ割引率の低い係数(事故有係数)を適用する仕組みのことです。これも等級と同様に保険会社間で共有されているので、乗り換えでリセットされないんですね。
適用期間は0年〜6年の範囲で、次のように増減します。仕組みを知っておくと、見積もりで数字を聞かれたときに慌てずに済みます。
- 無事故なら0年(=無事故係数で、割引が大きい状態)
- 3等級ダウン事故を起こすと3年加算(上限6年)
- 1等級ダウン事故を起こすと1年加算(上限6年)
- 無事故で1年経過するごとに、適用期間は1年ずつ減っていく
たとえば、事故で「事故有・適用期間3年」を抱えている状態で他社へ乗り換えても、残り年数はそのまま引き継がれます。逆に言えば、無事故で積み上げた良い状態(適用期間0年)も、そのまま持って行けるということ。悪い履歴だけを消す都合のよい乗り換えはできませんが、良い実績もきちんと守られる、公平な仕組みだと考えると分かりやすいですね。
解約後13ヶ月を過ぎると事故有係数適用期間はリセットされますが、13ヶ月以内に再契約すると引き継がれます。乗り換えは通常、空白なく行うので、実質的に「乗り換えでリセットされることはない」と考えておきましょう。
同じ等級でも割引率は変わる
ここで大事なのが、「等級の数字が同じ=保険料が同じ」ではないという点です。同じ等級でも、無事故で上がってきた人(無事故係数)と、事故を起こした人(事故有係数)とでは割引率が違います。
たとえば同じ10等級でも、無事故係数なら割引はマイナス46%、事故有係数ならマイナス19%と、割引に大きな差が出ます。参考までに、割増引率の目安を一部抜き出してみます(各社で細部は異なります。マイナスは割引、プラスは割増です)。
| 等級 | 無事故係数 | 事故有係数 |
|---|---|---|
| 20 | −63% | −51% |
| 17 | −55% | −44% |
| 14 | −52% | −25% |
| 10 | −46% | −19% |
| 7 | −27% | −14% |
この差があるので、乗り換えの見積もりを比べるときは、現在の等級だけでなく事故有係数適用期間の残り年数も正しく申告することが大切です。ここを申告し忘れると、実際の契約で保険料が想定より高くなってしまうことがあります。なお、この割引率はあくまで一般的な目安なので、正確な数字はご自身の見積もりで確認してくださいね。
関連記事:自動車保険の等級は事故で何段階下がる?保険料への影響を解説
共済からの乗り換えは可否を要確認
うちは損保じゃなくて共済に入ってるんだけど、共済からの乗り換えでも等級ってそのまま移せるのかな?
そこは要注意みたいですよ。共済は『引き継げる共済』と『引き継げない共済』があるみたいで。損保どうしと違って一律じゃないので、先に確認しておくのが安心そうです。
損害保険会社どうしなら等級は必ず引き継げますが、共済がからむ乗り換えは、引き継げる共済と引き継げない共済があるため、事前確認が必須です。等級は主要な自動車共済との間でも相互に引き継げますが、一部の共済は損保と等級を引き継げないんです。

引き継げるかどうかで、乗り換え後のスタート地点がまったく変わります。ここは自己判断せず、乗り換え先の損保に「自分が入っている共済からの等級引き継ぎが可能か」を必ず確認しておきましょう。
引き継げる共済と引き継げない共済
一般的に、損保との間で等級を相互に引き継げる共済と、引き継げない共済は次のように分かれます(取扱いは保険会社ごとに細部が異なる場合があります)。
| 区分 | 主な共済の例 |
|---|---|
| 引き継げる(一般的に相互に可能) | JA共済/全労済・こくみん共済 coop(マイカー共済)/全自共/日火連 |
| 引き継げないことが多い | 教職員共済/自治労共済/トラック共済 など |
引き継げる共済であれば、共済→損保・損保→共済のどちらの方向でも、1〜20等級の数字がそのまま移るのが原則です。マイカー共済は、取扱団体が異なっても引受が全労済系のものであれば対象になる場合があります。
引き継げない共済から損保へ乗り換えると、原則6等級からのスタートになります。ここは事前確認を怠ると大きく損をする部分なので、共済がからむ乗り換えは「引き継げるか」を先に確認してから始めるのが鉄則です。
また、共済と損保では料金構造も違います。共済は「割戻金」がある一方、損保のダイレクト型は「ネット割引」がある、といった具合ですね。等級の引き継ぎ可否だけでなく、補償内容や事故対応も合わせて比べて判断するのがよいと思います。
中断や家族間でも等級は活かせる
「今すぐ乗り換えるわけじゃないけど、車をしばらく手放す」「子どもに車を譲る」といった場合でも、等級は無駄にせずに活かせます。中断証明書なら最長10年間、家族へは配偶者や同居の親族など所定の範囲で、積み上げた等級を引き継げます。
せっかく20等級近くまで育てた割引を、車を手放したタイミングでゼロに戻してしまうのはもったいないですよね。使える制度を知っておくと、いざというときに選択肢が広がります。それぞれ見ていきましょう。
中断証明書は等級を10年預けられる
車を手放す・長期の海外赴任などで一時的に保険が不要になるとき、そのまま解約すると等級は失われ、再開時は6等級からやり直しになります。そこで役立つのが中断証明書です。解約時点の等級を最長10年間保管でき、再び車に乗るときにその等級から再開できます。乗り換えの8日ルールとは別の、より長期の「等級の預かり制度」ですね。
有効期間は中断日(解約日または満期日)の翌日から10年間。ただし、いくつか条件があります。
- 再開する新契約の等級が7〜20等級になること(おおむね中断時に7等級以上が目安。1〜6等級は保管する意味がない)
- 廃車・譲渡・リース返却・車検切れなど、その車の保険が不要になること(国内特則)
- 再開時は、新しく契約する車を保険開始日からさかのぼって1年以内に取得したものであること
- 中断期間中に、他の自動車保険・共済に等級を使って加入していないこと
注意したいのが、発行請求の期限です。これは会社ごとに差が大きいので、必ずご自身の保険会社に確認してください。
| 保険会社の例 | 発行請求の期限 |
|---|---|
| おとなの自動車保険・SOMPOダイレクト系 | 解約日・満期日から13ヶ月以内 |
| 東京海上日動・アクサダイレクト など | 中断日(解約日・満期日)の翌日から5年以内 |
期限を過ぎると発行できず、等級を保管できません。中断日から時間が経つほど確認しづらくなるので、車を手放すと決めたら、解約と同時に発行しておくのが最も安全です。
家族への引き継ぎは同居が条件
自分の等級は、条件を満たす家族へ引き継ぐこともできます。よくあるのが「親の高い等級(例:20等級)を、車を持つ同居の子へ引き継ぐ」ケース。子どもが新規6等級で入ると割高なので、親の等級を活かせるとメリットが大きいんです。引き継ぎは、契約者名義の変更ではなく「記名被保険者(主に運転する人)」の変更で行うのがポイントです。
等級を引き継げる家族の範囲は、次のいずれかに当てはまる人です。
- 配偶者(同居・別居を問わず引き継げる。内縁関係を含む場合がある)
- 記名被保険者本人と同居している親族(6親等内の血族・3親等内の姻族)
- 記名被保険者の配偶者と同居している親族
別居の家族は原則引き継げない
別居の親・別居の子など、記名被保険者ともその配偶者とも同居していない親族へは、等級そのものを引き継げません。子どもが独立して別居した後では引き継げないため、同居しているうちに手続きしておくのが実務上のポイントです。
なお、「同居」の判定は住民票の住所ではなく実態で見られます。割引だけを目当てに、実態のない名義変更をすると告知義務違反になる可能性があるので、その点は注意してくださいね。実際の可否や手続きは、必ず保険会社に確認しながら進めましょう。
空白を作らない手続きと必要書類
ここまで注意点を見てきましたが、実際の手続き自体はとてもシンプルです。新契約の始期を満期日と同じ日に合わせ、旧契約は更新しない。これだけで空白ゼロ・等級そのままで乗り換えられます。

空白も重複も作らない順序は、次のとおりです。
- 満期日の1〜2ヶ月前から、複数社の見積もりを取り比較を始める
- 乗り換え先を決めたら、新契約の保険始期日を「現在の契約の満期日と同じ日」に設定して申し込む
- 現在の契約は「更新しない(満期で終了)」で処理する
- 自動継続特約が付いている場合は、更新しない旨を今の保険会社へ必ず連絡する
自動継続特約の止め忘れは二重加入の典型的な失敗です。連絡を忘れて新契約も結ぶと、同じ車に2契約が重複し、保険料を二重に払うことになります。事故が起きても、実際の損害額を超えて2つの契約から二重に保険金を受け取ることはできない(各契約の約款に沿って調整されます)ため、払い込んだ保険料の片方はまるまる無駄になってしまいます。
乗り換えのタイミングは、基本的に「満期」が最もシンプルです。等級が1つ上がった状態で切り替えられ、空白も重複も作りにくいですからね。保険期間の途中(中途解約)でも乗り換えは可能ですが、解約返戻金が「短期率」で計算されて戻りが少なくなったり、その年度の等級が上がらなかったりと、少し不利になる面があります。急ぐ理由がなければ、満期に合わせるのが有利です。
必要書類は保険証券など3点
新しい保険会社で見積もり・申し込みをするとき、手元に用意しておくものは基本的に3点です。難しいものはありません。
- 現在加入中の自動車保険の保険証券(今の等級・満期日・事故有係数適用期間・契約内容を確認・申告するため。等級引き継ぎの起点になる)
- 車検証(電子車検証の場合は「自動車検査証記録事項」。車台番号・登録番号などを申告するため)
- 運転免許証(記名被保険者・運転者の情報、免許証の色によるゴールド割引の判定などのため)
このほか、前年の走行距離区分を申告する場合は、走行距離が分かるものもあると安心です。特に保険証券は、現在の等級・満期日・事故有係数適用期間という乗り換え見積もりの精度に直結する情報が載っているので、正確に申告するようにしましょう。
満期日を起点に、いつ何を申し込めばよいかの具体的なスケジュールは次の記事にまとめています。
関連記事:自動車保険の乗り換えは満期がベスト!手続きの流れと注意点
等級を守って乗り換え先を選ぶコツ
等級を引き継げるのはもう前提として大丈夫。あとは乗り換え先をどう選ぶかですが、コツはシンプルで、満期の1〜2ヶ月前から、複数社の実額見積もりを比べることです。等級を理由に乗り換えを躊躇する必要はありません。満期に始期日を合わせて、比較を始めればよいだけです。
このとき気をつけたいのが、「保険料の安さ」だけで飛びつかないこと。安いだけで車両保険や必要な特約を外してしまうと、いざという時に補償が足りなくて後悔することがあります。等級を守りつつ、中身もしっかり比べるのが、満足のいく乗り換えのコツです。
満期に合わせ一括見積もりで比較
複数社を効率よく比べるなら、一括見積もりサービスが便利です。車の情報・現在の等級・満期日などを1回入力するだけで、複数の保険会社の見積もりをまとめて比較できる無料サービスですね。各社に個別入力する手間が省けます。等級・事故有係数適用期間を正しく入力すれば、引き継いだ前提の保険料で比較できます。
比較するときは、保険料だけでなく次のような軸も合わせて見ると、後悔しにくくなります。
| 比較軸 | 見るポイント |
|---|---|
| 保険料 | 等級・事故有係数適用期間を反映した実額で比較。ネット割引・証券レス割引の有無 |
| 補償内容 | 対人・対物(無制限が基本)、人身傷害の金額、車両保険の有無・免責金額、弁護士費用特約など |
| 等級・引き継ぎ | 現在の等級・事故有係数適用期間が正しく引き継げるか。共済からの場合は引き継ぎ可否 |
| ロードサービス | レッカー距離、現場対応、宿泊・帰宅費用の有無。標準付帯か特約か |
| 事故対応 | 24時間受付、初期対応の速さ、示談交渉サービス、拠点網 |
よくある失敗は、満期直前まで動かず、8日ルールに間に合わなかったり比較する時間が足りなかったりすること。満期の1〜2ヶ月前から動くのが安全です。今の補償・保険料・事故対応に満足しているなら、無理に乗り換えず継続更新も十分に合理的な選択です。あくまでご自身の状況に合わせて、比べたうえで判断してくださいね。
自動車保険の乗り換えと等級引き継ぎのよくある質問
乗り換えると等級は1つリセットされたり下がったりしませんか?
いいえ、乗り換え自体が原因でリセットされたり自動で下がったりすることはありません。満期に空白なく乗り換えれば、無事故で上がる1等級分もそのまま反映され、更新して同じ会社に居続けた場合と同じ等級でスタートできます。等級が下がる(またはリセットされる)のは、事故を起こした場合や、乗り換え時に8日以上の空白をあけてしまった場合などで、空白なくつなげば乗り換えそのもので不利になることはありません。
ネット型(ダイレクト型)の保険でも等級は引き継げますか?
引き継げます。等級制度は全社共通ルールなので、代理店型からダイレクト型へ、ダイレクト型どうしの乗り換えでも、等級はそのまま移ります。通販型だから引き継げない、ということはありませんのでご安心ください。
事故を起こした年に他社へ乗り換えれば、事故歴は消せますか?
消せません。等級だけでなく、事故を反映する「事故有係数適用期間」や事故件数も各社で共有されています。他社に移っても残りの年数はそのまま引き継がれるので、乗り換えで事故歴から逃れることはできない仕組みになっています。
中断証明書は、いつまでに請求すればいいですか?
発行請求の期限は保険会社によって差が大きく、「解約日・満期日から13ヶ月以内」の会社もあれば「中断日の翌日から5年以内」の会社もあります。期限を過ぎると発行できず等級を保管できないため、車を手放すと決めたら、解約と同時に発行しておくのが最も安全です。必ずご自身の保険会社に確認してください。
乗り換えの見積もりを取るとき、等級以外に必要な情報はありますか?
現在の等級に加えて、事故有係数適用期間の残り年数も申告する必要があります。同じ等級でも無事故係数と事故有係数で割引率が変わるためです。手元には現在の保険証券・車検証・運転免許証の3点を用意しておくと、正確な見積もりが取れますよ。
自動車保険の乗り換えと等級引き継ぎの要点まとめ
結局、等級を理由に乗り換えをためらう必要はなかったんだね。ちょっとホッとしたよ。
そうなんですよ。あとは空白期間だけ気をつけて、満期に始期日を合わせれば安心みたいです。最後に要点を振り返っておきましょう。
自動車保険の乗り換えでは、等級は原則そのまま引き継げます。気をつけるのは、いくつかの落とし穴だけ。ポイントを整理しておきます。

- 等級はどの保険会社へ乗り換えてもそのまま引き継げる(通販型⇄代理店型もOK)
- 空白期間が8日以上あくと6等級にリセット。始期日を満期日と同じ日に合わせれば防げる
- 事故有係数適用期間も一緒に引き継がれ、乗り換えで事故歴は消せない
- 共済は引き継げる共済と引き継げない共済があるので、乗り換え前に必ず確認する
- 必要書類は保険証券・車検証・運転免許証の3点。満期の1〜2ヶ月前から比較を始めるのが安全
等級を理由に乗り換えを我慢する必要はありません。満期に始期日を合わせて、複数社をゆっくり比べてみてください。なお、この記事は一般的な目安をまとめたものです。細かい条件は保険会社ごとに異なることがあるので、正確な情報は各社の公式サイトで確認し、判断に迷うときは保険会社の窓口や専門家に相談する前提で進めてくださいね。
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