洗車機の下部洗浄は必要?効果と200円の価値を検証【錆対策】

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洗車機の下部洗浄は必要?効果と200円の価値を検証【錆対策】

こんにちは。asovica(アソビカ)、運営者の「りょう」です。

ガソリンスタンドの洗車機を利用する際、オプション画面で「下部洗浄」を選ぶかどうか迷ったことはありませんか。

追加で200円ほどかかりますし、目に見えない部分なので本当に効果があるのか、やる意味や必要性があるのか疑問に感じる方も多いはずです。

特に冬場の雪道や海沿いを走った後は、錆の原因となる塩化カルシウムや塩分が気になりますよね。

また、高圧の水流によって車に傷がついたりしないか、どのくらいの頻度で利用するのが正解なのかといったデメリットや注意点についても知っておきたいところです。

この記事では、そんな洗車機の下部洗浄に関する疑問について、私なりの視点で詳しく解説していきます。

  • 洗車機の下部洗浄が持つ具体的な防錆効果とメカニズム
  • 自分で行う高圧洗浄とガソリンスタンドの機械洗浄の違い
  • 電気自動車やコーティング車で利用する際の重要な注意点
  • 200円というオプション料金に対するコストパフォーマンスの判断

洗車機の下部洗浄は必要?効果とリスクを徹底解説

普段、私たちはボディの輝きばかり気にしがちですが、実は車にとって最も過酷な環境に晒されているのは「下回り」なんですよね。

ここでは、なぜ下部洗浄が車の寿命を左右するほど重要なのか、そのメカニズムとリスクについて深掘りしていきます。

下部洗浄の効果と錆を防ぐメカニズム

結論から言うと、下部洗浄は愛車を長く乗り続けるための「最もコストパフォーマンスの良い保険」だと私は考えています。

車の下回りは、泥や砂、そして道路に撒かれた化学物質などが常に跳ね上げられて付着しています。

これらが鉄と反応することで、いわゆる「錆(腐食)」が進行してしまうんです。

特に厄介なのが、泥汚れが「湿布」のような役割を果たしてしまうこと。

泥が厚く堆積していると、そこに水分が留まり続け、乾燥しにくくなります。その結果、見えないところでジワジワと錆が広がってしまうんですね。

泥汚れが湿布のように水分を閉じ込め、乾燥しないことで見えない場所の錆を進行させる仕組みの解説図

洗車機の下部洗浄は、この「錆の連鎖」を断ち切るために以下の2つの重要な役割を果たしてくれます。

高圧水流で泥を剥がす効果と、大量の水で塩分濃度を薄める効果の解説

下部洗浄の2つの役割

  • 剥離(はくり)作用:強力な高圧水流によって、固着した泥や粘土質の汚れを物理的に吹き飛ばす。
  • 希釈・置換作用:大量の水で洗い流すことで、付着した塩分濃度を下げ、真水に置き換える。

単に水をかけるだけでなく、高圧で汚れを「剥がす」ことと、真水で「薄める」こと。

この2つが揃って初めて、化学的な腐食プロセスを食い止めることができるんです。

冬の塩カル対策に下部洗浄が必要な理由

スキーやスノーボードに行く方、あるいは降雪地域にお住まいの方にとって、下部洗浄はオプションではなく「必須科目」と言っても過言ではありません。

その最大の敵が、融雪剤として撒かれる「塩化カルシウム(通称:塩カル)」です。

塩化カルシウムは雪を溶かす強力な効果がありますが、同時に金属を強烈に錆びさせる性質を持っています。

しかも、塩カルには「吸湿性」があるのが恐ろしいところ。

吸湿性という罠

塩化カルシウムは空気中の水分を吸い寄せる性質があるため、一度付着すると、晴れた日であっても常に湿った状態(電解質溶液の状態)を維持しようとします。

つまり、洗い流さない限り、天候に関係なく24時間体制で車を錆びさせ続けるのです。

塩分が空気中の水分を吸い寄せ、晴れた日であっても24時間体制で車の下回りの腐食が進むメカニズムのイラスト

私自身、雪道を走った後に洗車をサボってしまい、春になってリフトアップしてみたらマフラーが真っ赤に錆びていた…なんて苦い経験があります。

塩カルを含んだ雪解け水は、電気を通しやすい「電解質」となり、鉄が錆びる電気化学反応を劇的に加速させます

だからこそ、雪道を走った後は可能な限り早く、下部洗浄で塩分を洗い流す必要があるのです。

下部洗浄で車に傷がつくデメリットはある?

「そんなに強い水圧をかけて、車の下回りに傷がついたりしないの?」と心配になる方もいるかもしれませんね。

私も最初はそう思っていました。

基本的に、メーカー純正の状態であれば、洗車機の下部洗浄でパーツが破損したり傷がついたりすることはまずありません。

車両の設計段階で、走行中の水はねや飛び石には耐えられるように作られているからです。

ただし、いくつかのケースでは注意が必要です。

注意が必要なケース

  • 施工直後の防錆塗装:アンダーコートなどを塗った直後は、まだ完全に硬化していない可能性があります。
  • 経年劣化した塗装:古い車ですでに塗装が浮いている場合、高圧水流がきっかけで剥がれてしまうリスクはゼロではありません。
  • 後付けの配線やパーツ:DIYで取り付けたLEDライトやセンサー類の配線が甘いと、水圧で外れたり断線したりする可能性があります。

通常のメンテナンスとして利用する分には、傷がつくデメリットよりも、錆を防ぐメリットの方が遥かに大きいと言えるでしょう。

どのくらいの頻度で下部洗浄を利用すべきか

利用頻度については、走行環境によって大きく変わります。

「毎日やる必要はないけれど、ここぞという時には必ずやる」というメリハリが大切です。

冬の雪道や海沿い走行後は即日洗浄、街乗りは月1回など、走行シーンに合わせた下部洗浄の推奨頻度
走行シーン推奨頻度・タイミング理由
雪道・高速道路(冬季)走行後、即日〜翌日塩化カルシウムの腐食進行が非常に早いため、最優先で洗い流す必要があります。
海沿い・沿岸部週1回程度 または 走行後潮風に含まれる塩化ナトリウムも錆の原因です。台風通過後なども必須です。
街乗り・通常時月1回程度定期的なメンテナンスとして、蓄積した汚れをリセットする感覚でOKです。

特に冬場、高速道路や雪道を走って帰ってきたら、「荷物を降ろす前にまず洗車機」くらいの感覚でいるのが、愛車を守る秘訣かなと思います。

高圧スプレーによる洗浄の仕組みと水圧

洗車機の下部洗浄システムは、単に地面から水が出ているだけではありません。

実はかなり計算された仕組みになっています。

一般的に、洗車機の下部洗浄ノズルからは7〜12MPa(メガパスカル)程度の水圧で水が噴射されます。

これは家庭用の高圧洗浄機と同等か、それ以上の威力です。

最近の洗車機では、ノズルが固定されているだけでなく、左右に首を振る「スイング式」や、台座ごと動くタイプも増えています。

これにより、複雑に入り組んだサスペンションの裏側や、タイヤハウスの奥まった「死角」に対しても、様々な角度から水流を当てることができるようになっています。

ブラシで擦ることができない下回りだからこそ、この「水圧」と「角度」のテクノロジーが重要なんですね。

7~12MPaの強力な水圧と死角のないスイング式ノズルにより、泥水の跳ね返りなく洗浄できる洗車機のメリット

洗車機の下部洗浄を利用する料金やDIYとの違い

効果はわかったけれど、毎回200円払う価値があるのか、それとも自分でケルヒャーなどの高圧洗浄機を使って洗った方がいいのか。

ここからは、経済的な視点と実用性の面から比較してみましょう。

オプション料金200円の値段は高いのか

多くのガソリンスタンドで、下部洗浄は200円〜300円程度のオプション設定になっています。

これを「高い」と見るか「安い」と見るかですが、私は断然「安い」と感じています。

もし車の下回りが錆びてしまい、マフラーに穴が空けば交換で数万円、フレームやサスペンションメンバーに深刻な錆が発生すれば、板金修理や部品交換で数十万円の出費になることも珍しくありません。

最悪の場合、車検に通らず廃車…なんてこともあり得ます。

そう考えると、1回の洗車につきジュース1本分程度の金額で、将来的な数十万円のリスクを回避できるなら、これほど割の良い投資はないのではないでしょうか。

「見えない部分への200円」は、車の資産価値を守るための必要経費だと割り切るのが賢い選択かなと思います。

200円の下部洗浄を行わなかった場合に発生する可能性のある、マフラーや車体の高額な修理費用との比較イラスト

自分でやる高圧洗浄機と洗車機の違い

「家に高圧洗浄機があるから、自分で洗えばタダじゃないか」と考える方もいるでしょう。

確かにDIYでの洗浄も有効ですが、実はプロ目線で見るといくつかのリスクや限界も存在します。

車の底面図解。手洗いでは届きにくい中央部のマフラーやプロペラシャフト周辺が洗い残しになりやすいことを示すイラスト

洗車機(自動洗浄)のメリット

  • 均一性:プログラム制御により、ムラなく全体を洗浄できる。
  • アクセス:床に埋め込まれたノズルから真上に噴射できるため、車の中央部(プロペラシャフトやマフラー上部)まで水が届く。
  • 安全性:センサーで制御されており、適切な距離と水圧が保たれる。

DIY(手動)のリスク

  • 洗い残し:ジャッキアップせずに車の下に潜り込むのは難しく、どうしても中央部に洗い残しが出る。
  • 跳ね返り:下から上へ水をかけると、泥水がボディ側に跳ね返り、塗装を傷つける可能性がある。
  • 距離感:汚れを落とそうとノズルを近づけすぎると、ゴムブッシュやタイヤを傷める危険がある。

徹底的にこだわりたい人は手洗いも良いですが、寒い冬に冷水を浴びる苦労や、確実性を考えると、洗車機に任せてしまった方が楽で安全だと私は思います。

ガソリンスタンドでの下部洗浄のやり方

利用方法は非常にシンプルです。

ドライブスルー洗車機の受付パネルでコースを選択する際に、「トッピング」や「オプション」の項目から「下部洗浄(アンダーウォッシュ)」を選択するだけです。

最近の洗車機はユーザーインターフェースも進化していて、下部洗浄を選ぶと画面上でアニメーションが流れたり、「当たりが出たら次回無料」みたいなゲーム機能がついていたりして、ちょっと楽しかったりします。

実際の洗浄は、洗車機の中に車を進めていく段階(前進中)や、停車後の予備洗浄として行われます。

「下から突き上げるような音」がしますが、しっかり洗われている証拠ですので驚かないでくださいね。

テスラなどEVで利用する際の注意点

最近増えている電気自動車(EV)、特にテスラなどに乗っている方は、洗車機の利用に少し特別な注意が必要です。

EVは床下に巨大な高電圧バッテリーを積んでいるため、「水没」や「高圧洗浄」に対して敏感にならざるを得ません。

基本的にはEVのバッテリーも高い防水基準(IP67など)で作られているため、洗車機の下部洗浄程度で壊れることはありません。

しかし、以下の点は必ず守るようにしましょう。

テスラ等の電気自動車で洗車機を利用する際の注意点。Car Wash Modeの設定やニュートラル(N)維持の必要性についての解説

EVユーザー向けチェックリスト

  • 洗車モードの設定:テスラ車などは必ず「洗車モード(Car Wash Mode)」に設定し、窓や充電ポートをロックする。
  • ニュートラルの維持:コンベア式の洗車機では、ギアをニュートラル(N)にしてタイヤが回る状態(フリーホイール)を維持する必要がありますが、運転席からお尻を浮かせると勝手にパーキング(P)に入ってしまう車種があります。「洗車モード」や「トランスポートモード」を活用して、確実にニュートラルを維持してください。

また、充電ポートの隙間などに至近距離から高圧洗浄機を当てるのは厳禁です。

洗車機は距離が保たれていますが、DIYで洗う際は特に注意してください。

まとめ:洗車機の下部洗浄で愛車を守ろう

今回は、洗車機の下部洗浄について、その必要性や効果、利用時の注意点などを解説してきました。

たかが200円、されど200円。

下部洗浄は、目に見えない塩分や汚れという「車の天敵」から愛車を守るための、非常に有効な手段です。

特に日本の道路環境(融雪剤や湿気)を考えると、これを定期的に利用するかどうかで、数年後の車の状態に大きな差がつくことは間違いありません。

「今日はちょっと贅沢しようかな」という感覚ではなく、「大切な愛車へのメンテナンス投資」として、ぜひ積極的に下部洗浄を利用してみてください。

ピカピカのボディと同じくらい、きれいな下回りは気持ちの良いものですよ。

※本記事の情報は一般的な目安であり、すべての車種や洗車機に当てはまるわけではありません。
正確な操作方法や注意事項については、各車両の取扱説明書や洗車機の案内表示を必ずご確認ください。

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