こんにちは。asovica(アソビカ)、運営者の「りょう」です。
せっかく愛車に安くはない費用をかけてコーティングを施工したのに、日々の仕事や家事に追われて手洗い洗車ができず、愛車が薄汚れていくのを見て心を痛めていませんか。
「洗車機に入れたら楽なのは分かっているけれど、傷だらけになったらどうしよう」「コーティング車専用コースというボタンがあるけれど、本当に信用していいの?」そんな不安を抱えながら検索画面とにらめっこしている方も多いはずです。
実は私も以前は、洗車機に入れる頻度やシャンプーの選び方、さらにはノンブラシ洗車機の効果について毎晩のように検索して迷い、結局何もできずに汚れた車に乗り続けていた時期がありました。
- コーティング車に最適な洗車機メニューの具体的な選び方
- 誰でも実践できる、傷のリスクを最小限に抑える予備洗浄のテクニック
- 水シミ(イオンデポジット)を鉄壁の守りで防ぐ拭き上げのコツ
- 洗車機利用でもコーティングの艶と撥水を維持するメンテナンス術
洗車機のコーティング車専用コースの真実と選び方
ガソリンスタンドの洗車機操作パネルで「コーティング車専用」というボタンを見かけると、あたかもそれが「魔法のボタン」で、押すだけで愛車を傷つけることなく完璧に洗い上げてくれるように感じるかもしれません。
しかし、そのボタンが実際に機械内部でどのような制御を行っているのか、その中身を正しく理解している人は意外と少ないのです。
「専用コース」の正体を知り、自分の車の状態に合わせて最適なメニューを選べるようになることこそが、愛車を守る第一歩です。
コーティング車に洗車機で傷がつくリスクと対策
「洗車機に入れると車が傷だらけになる」という都市伝説のような話、車好きの間では一度は耳にしたことがあるでしょう。
結論から申し上げますと、この話は「半分正解で半分間違い」です。
かつて昭和から平成初期にかけて主流だった洗車機は、硬いナイロンやプラスチック製のブラシを使用していました。
これらは汚れを削り落とす力が強い反面、塗装面を叩く衝撃も強く、確かに「洗車傷製造機」と揶揄されても仕方がない側面がありました。
しかし、近年の洗車機テクノロジーの進化は凄まじいものがあります。
現在のガソリンスタンドで稼働している洗車機の主流は、「スポンジブラシ」や「不織布(布)ブラシ」です。
これらは非常に柔らかく、保水性に優れた素材で作られており、回転制御も緻密になっています。
私が実際に最新機種のスポンジブラシを手で触って確認したことがありますが、驚くほどフワフワしており、ボディの凹凸に合わせて優しく追従するように設計されていました。
これなら、塗装面に深刻なダメージを与えるリスクは極めて低いと言えます。

例えば、洗車機メーカー大手である株式会社ダイフクプラスモアなどの最新機種では、センサーが車両形状を正確に読み取り、ブラシを押し付ける圧力(面圧)を電子制御で最適化しています。
(出典:株式会社ダイフクプラスモア『製品情報』)

ただし、ここで重要な注意点があります。
いくらブラシ素材が柔らかく進化しても、「物理的に物体を擦る」という洗車の原理自体は変わっていません。
もしボディ表面に硬い砂粒や泥が付着したままブラシが高速回転すれば、その砂粒を巻き込んで引きずってしまい、結果としてサンドペーパーで擦ったような細かい傷(スクラッチ)が入ってしまいます。
つまり、現代において洗車機で傷がつく主原因は「ブラシの硬さ」ではなく、「事前の汚れ落とし不足」にあるのです。
対策としては、まず利用しようとしている洗車機のブラシを目視で確認し、スポンジや布であることをチェックすること。
そして何より大切なのが、後ほど詳しく解説する「予備洗浄」を徹底することです。
これさえ守れば、洗車機はコーティング車にとって恐れるべき敵ではなく、強力な味方になります。
| ブラシ素材 | 傷リスク | 特徴と見分け方 |
|---|---|---|
| スポンジ | 極めて低い | 現在の主流。色がカラフルなことが多く、回転音が静か。手で触ると柔らかい反発がある。 |
| 不織布(布) | 低い | フェルト状の布を短冊状にしたもの。水を吸って重くなるが当たりはソフト。 |
| ナイロン | 高い | 旧式機に多い。一本一本が細いプラスチックの毛。回転時に「バチバチ」と硬い音がする。使用は避けるべき。 |
傷を防ぐノンブラシ洗車機のメリットと注意点
物理的な接触による傷のリスクを完全にゼロにしたいと考える方にとって、魅力的な選択肢となるのが「ノンブラシ(ノーブラシ)洗車機」です。
これはその名の通り、回転するブラシを一切使用せず、高圧の水流(ジェットスプレー)と強力な洗剤のみで汚れを吹き飛ばすタイプの洗車機です。
最大のメリットは、ボディにスポンジや布が一切触れないため、「洗車傷(スクラッチ)のリスクが理論上ゼロである」という点です。
どんなに神経質な方でも、これなら安心して利用できるでしょう。

しかし、ノンブラシ洗車機には明確な「限界」も存在します。
それは洗浄力です。
想像してみてください。
お皿についた油汚れを、スポンジを使わずに水流だけで落とそうとしても、薄い油膜が残ってヌルヌルしますよね?車も同じです。
大気中の排気ガスによる油膜や、走行中に発生する静電気でボディに吸着した微細なチリ(トラフィックフィルム)は、水圧だけでは完全に除去することが難しいのです。
特に、雨上がりで汚れが乾燥して固着してしまった後や、虫の死骸がこびりついている状態では、ノンブラシ洗車機を通しても汚れがまだらに残ってしまうことが多々あります。
その残った汚れをタオルで拭き取ろうとすると、結局汚れを引きずって傷をつけてしまう…という本末転倒な結果になりかねません。
私がノンブラシをおすすめするシチュエーションは、「汚れがまだ軽度なうち」かつ「コーティングの状態が良好で、汚れがスルッと落ちやすい状態」のときに限られます。
日々のメンテナンスとして週に一度サッと通すなら最高ですが、「久しぶりの洗車でドロドロの車を洗う」という場合には、ブラシ付きの洗車機か手洗いを選ぶほうが賢明です。
洗車機メニューは水洗いとシャンプーどっちがおすすめ

いざ洗車機のタッチパネルの前に立つと、「水洗い」「シャンプー」「ワックス」「撥水コート」「ガラス系ポリマー」など、多種多様なメニューが表示されていて、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
「高いコースのほうが車に良いに決まっている」と考えがちですが、コーティング施工車においてはその常識は通用しません。
コーティング車の場合、選ぶべきメニューは基本的に以下の2択のみです。
- 水洗い洗車
- シャンプー洗車(ワックスなし)
なぜ高額な「撥水コート」や「ポリマー洗車」を選んではいけないのでしょうか。
それは、洗車機が噴射するワックスや簡易コーティング剤が、皆さんが高いお金を払って施工した本物のガラスコーティング被膜の上に重なってしまうからです。
これを「オーバーコート」と言いますが、洗車機の簡易的な油性ワックス成分が乗ることで、ガラスコーティング本来の「透き通るような艶」が濁ったり、最悪の場合は被膜の性質が変わって水弾きが悪くなったりする可能性があるのです。
また、これらが劣化すると頑固な水垢の原因にもなります。

では「水洗い」と「シャンプー」ならどちらが良いのか。基本的には「水洗い」で十分ですが、個人的には「シャンプー洗車」を強くおすすめします。
理由は摩擦の軽減です。
水だけの場合よりも、シャンプーの泡があったほうが潤滑剤(クッション)の役割を果たし、ブラシとボディの間の摩擦係数を下げてくれます。
洗車機で使用される洗剤は基本的に中性で、コーティング被膜にダメージを与えるような強力な成分は含まれていません。
数百円の差であれば、より安全なシャンプー洗車を選ぶのが、愛車を長く綺麗に保つコツかなと思います。
エネオスや出光など各社の洗車メニューの特徴

ガソリンスタンドのブランドによって、洗車機のメーカーやメニューの名称が微妙に異なります。
ここでは国内の主要なサービスステーション(SS)における、コーティング車向けの賢いメニュー選びをガイドします。
ENEOS (EneJet Wash)
全国トップシェアを誇るエネオスの「EneJet Wash」ですが、ここでは「泡ブロー」という名称が含まれるメニュー(例:泡ブローシャンプー)が非常におすすめです。
このコースの特徴は、ブラシ洗浄が始まる前に、高圧の空気とたっぷりの泡を吹き付けて汚れを浮かす工程が入ることです。
これにより、いきなりブラシで擦るよりも格段に傷のリスクを下げることができます。
ただし、注意すべきは「泡ブローグラスコート」などの施工メニューを選ばないこと。必ず「シャンプー」または「水洗い」のタブから選択してください。
出光 (Apollo Station)
旧シェルと統合した出光のApollo Stationでは、洗車機の機種にもよりますが、タッチパネルに明確に「コーティング車専用水洗い」や「コーティング車コース」というボタンが用意されていることがあります。
もしこれを見つけたら、迷わず選択しましょう!
通常の水洗いコースと比較して、ブラシを押し付ける圧力が弱めに設定されていたり、往復回数が調整されていたりと、被膜への負担を最小限にする制御がプログラムされています。
この専用ボタンがない場合は、通常の「シャンプー洗車」を選択すれば問題ありませんが、旧シェル系の名物である「FK-2」などのポリマーメニューは、強力な被膜を作るためコーティング車には不要(むしろ有害)です。
洗車頻度はどれくらいがコーティングに最適か
「洗車機は傷がつくかもしれないから、なるべく回数を減らしたほうがいいのかな?」と考えている方もいるかもしれません。
しかし、コーティングのプロや洗車機メーカーの見解も含め、私が出した結論は逆です。
コーティング車にとって最大のリスク、それは洗車機による微細な傷などではなく、「汚れを長時間放置することによる酸化と固着」です。
鳥のフン、虫の死骸、花粉、そして酸性雨。これらは全て塗装やコーティング被膜を化学的に攻撃します。
時間が経てば経つほど汚れは硬くなり、除去する際により強い力が必要になって傷の原因になります。つまり、「汚れたらすぐ洗う」のが正解なのです。

具体的な目安として、屋根付きのガレージ保管で雨風をしのげる環境であれば「月に1回程度」でも美観を維持できるでしょう。
しかし、日本で多い青空駐車(屋外保管)の場合は環境が過酷です。
紫外線と夜露のサイクルに晒されるため、「1週間〜2週間に1回」は洗車機に通して、表面の汚れをリセットしたいところです。
特に春先の「花粉」や「黄砂」の飛散時期は緊急事態です。
花粉に含まれるペクチンは水に濡れると殻が割れて溶け出し、乾燥過程で塗装を収縮させながら硬化します。
これはコーティングを貫通して塗装そのものを侵食する恐ろしい汚れです。
この時期だけは「雨が降ったら即洗車」「週に一度は必ず洗う」というくらい神経質になってもやりすぎではありません。
「週末に手洗いしよう」と思って3週間放置するくらいなら、仕事帰りに5分で終わる洗車機に週1回通う。この習慣のほうが、結果的にコーティングの寿命を延ばし、愛車を長く綺麗に保つことにつながると私は確信しています。
洗車機のコーティング車専用コースを活かす手順
適切なコースを選んだからといって、それで全て完了ではありません。
洗車機を利用するという行為は、単に車を機械の中に入れるだけでは完結しないのです。
実は、洗車機に入れる「前」と、出てきた「後」のひと手間こそが、洗車機任せにしてもプロ並みの仕上がりを維持できるかどうかの分かれ道になります。
洗車機に入れる前の予備洗浄が最も重要な理由
この記事の中で最も重要なことをお伝えします。洗車機に入れる前に、必ず「予備洗浄(予洗い)」を行ってください。
これをやるかやらないかで、1年後の愛車の傷の量が劇的に変わります。
先ほども触れましたが、洗車機のブラシ自体は柔らかくても、ボディに乗っている砂や泥は硬いままです。
特にタイヤの後ろ側やバンパーの下部、サイドステップ周りには、走行中に巻き上げた砂利や泥が分厚く付着しています。
これをそのままにしてブラシ洗車を始めるのは、泥混じりの雑巾で顔を拭くようなものです。
多くの洗車場やガソリンスタンドには、洗車機の手前にスプレー型の高圧洗浄機が設置されています。
数百円かかりますが、これを惜しまずに使ってください。手順としては以下の通りです。

- タイヤハウス内:泥が詰まりやすいので念入りに飛ばす。
- ボディ下部・サイドステップ:最も砂がついている場所。下から上へではなく、上から下へ流すイメージで。
- リアゲート・ナンバープレート周辺:SUVやミニバンはここに砂が溜まります。
- ワイパー周り・グリル:細かい隙間の砂埃を飛ばす。
もしスプレー機がない場合でも、バケツに水を汲んで全体にかけ流すだけで、表面の砂埃の大半は落ちます。
「大きな汚れは水圧で飛ばし、薄い汚れをブラシで落とす」。
この役割分担を意識するだけで、洗車傷のリスクは驚くほど激減します。
予備洗浄の際は、鳥のフンや虫の死骸がないかもチェックしましょう。
これらが乾燥して固着していると、洗車機のブラシでは落ちきらず、無理に剥がれて傷になることがあります。
たっぷりの水でふやかしてから、ティッシュなどで優しく取り除いておくと完璧です。
洗車後の拭き上げ不足が起こす水シミの恐怖
洗車機から出てきた後、強力なブロワー(乾燥機能)である程度水滴は吹き飛んでいますが、完全には乾いていませんよね。
ここで「面倒だから走って乾かそう」とそのまま走り去るのは、絶対にやってはいけない行為です!
なぜなら、水道水や井戸水には、カルシウム、マグネシウム、塩素、シリカなどの「ミネラル分」が含まれているからです。
水滴がボディに残ったまま自然乾燥すると、水分だけが蒸発し、これらのミネラル分が白いリング状の跡として塗装面に焼き付きます。
これが悪名高い「イオンデポジット(水シミ)」です。

コーティング被膜、特にガラスコーティングは無機質であるため、同じ無機質のミネラル汚れと化学的に結合しやすいという性質があります。
一度強力に結合してしまうと、通常の洗車では落ちず、研磨剤で削り落とすしかなくなってしまいます。
「洗車が終わったら、即座に拭き上げスペースに移動して一滴残らず拭き取る」。
これは特に気温の高い夏場や直射日光下では、数分で乾燥が始まってしまうため、まさに時間との勝負になります。
拭き上げに使うタオルはマイクロファイバー推奨
拭き上げのスピードと質を左右するのが「タオルの種類」です。
皆さん、家にある使い古した雑巾や、ガソリンスタンドに置いてある「ご自由にお使いください」と書かれた硬い貸出タオルを使っていませんか?それは今すぐやめましょう。
コーティング車の拭き上げには、必ず「マイクロファイバークロス」を使用してください。

これは髪の毛の100分の1以下という極細の繊維で作られており、吸水性が抜群に高いだけでなく、汚れを繊維の奥に取り込むため、拭き取り時の摩擦傷を最小限に抑えることができます。
最近のトレンドであり、私も愛用しているのが「大判のドライイングタオル(シルクドライヤーなど)」です。
バスタオルほどの大きさがあり、洗車後の濡れたボディに広げて置いて、端を持ってスーッと手前に引くだけで、驚くほど一気に水を吸い取ってくれます。
拭き上げのコツは「ゴシゴシこすらないこと」です。
水滴を拭き取るというよりは、「タオルに水を吸わせる」イメージで優しく作業してください。
ドアノブやミラーの隙間から垂れてくる水滴も、エアブローするかクロスを当てて吸い出し、走行中に垂れてシミにならないよう徹底的にケアしましょう。
コーティング車の水弾きが落ちた時の対処法
洗車機を定期的に使い続けていると、「なんだか最近、水弾きが悪くなったな…洗車機のせいでコーティングが剥がれてしまったのかな?」と不安に感じることがあるかもしれません。
しかし、安心してください。
多くの場合、コーティング被膜そのものはしっかりと残っています。
水弾きが悪くなる主な原因は「撥水阻害膜」です。
これは、大気中の排気ガスに含まれる油分や、水道水のミネラル分が薄い膜となってコーティングの上を覆ってしまい、コーティング本来の撥水基が表面に出てこられなくなっている状態です。
つまり、コーティングの上に汚れのラップがかかっているようなものです。

そんな時こそ、コーティング施工時に渡された、あるいは市販されている「メンテナンス剤(コンディショナー)」の出番です。
洗車後の拭き上げのタイミングで、濡れたボディまたは絞ったクロスにメンテナンス剤を塗布して拭き上げてください。
メンテナンス剤には、表面の軽い汚れ(阻害膜)を除去するクリーナー効果と、コーティング被膜の上に新たな保護膜(犠牲被膜)を形成する効果があります。
この「犠牲被膜」が身代わりとなって汚れや紫外線を受け止めてくれるおかげで、本家のコーティングは守られ、驚くほど撥水と艶が復活します。
洗車機利用の2〜3回に1回は、このメンテナンス仕上げを行うことで、数年後も新車のような輝きを維持できます。
洗車機のコーティング車専用コース活用のまとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は「洗車機 コーティング車専用コース」をテーマに、選び方から運用のコツまで深掘りしてきました。
「コーティング車だから手洗いしなきゃいけない」という強迫観念に縛られて、億劫になり、結果として汚れを放置してしまうこと。
これこそが、愛車にとって最も避けるべき事態です。
完璧な手洗いを年に数回するよりも、適切な知識を持って洗車機を使い、月に数回キレイな状態を保つほうが、車にとってもオーナーにとっても幸せなはずです。
今の洗車機は本当に優秀です。
「柔らかいスポンジブラシの機種を選ぶ」「必ず予備洗浄で砂を落とす」「終わったらすぐにマイクロファイバーで拭き上げる」。
この3つのポイントさえ押さえれば、洗車機は決してコーティングの敵ではなく、忙しい現代人の強力なパートナーになります。
機械に任せられるところは任せて、浮いた時間と体力で、最後に丁寧にメンテナンス剤を塗ってあげる。
そんな「賢いカーケア」で、これからも愛車との輝くカーライフを楽しんでくださいね。