こんにちは。asovica(アソビカ)の「りょう」です。
愛車をピカピカにした後の洗車のタオルを洗濯するとき、皆さんはどうされていますか。
そのまま洗濯機に放り込んで普通の洗剤で洗っていいのか、それとも手洗いやつけ置きが必要なのか、迷うこともありますよね。
実は、マイクロファイバークロスは非常にデリケートな道具で、間違った洗い方をすると吸水性が落ちたり、最悪の場合は愛車に傷をつける原因になったりしてしまうんです。
柔軟剤の有無や乾燥機の使用可否、お湯の温度など、知っておくべきポイントは意外とたくさんあります。
洗車のタオルを洗濯する際の基本と洗剤選び
洗車に使ったタオルは、ただ汚れを落とせばいいというわけではありません。特にマイクロファイバークロスは「繊維の構造」を守りながら洗うことが何より大切です。ここでは、タオルの寿命を延ばし、性能を最大限に引き出すための洗剤選びや基本ルールについて解説していきますね。
マイクロファイバーに柔軟剤は絶対NG
まず最初に、これだけは絶対に覚えておいてほしい鉄則があります。それは、マイクロファイバークロスの洗濯に柔軟剤を使ってはいけないということです。
「えっ、ふわふわにしたいから柔軟剤を入れるんじゃないの?」と思われるかもしれません。確かに衣類ならそれで正解なのですが、マイクロファイバーの場合は逆効果になってしまうんです。

柔軟剤を使ってはいけない理由
柔軟剤は繊維の表面をコーティングして摩擦を減らすことで柔らかさを出します。しかし、マイクロファイバーの命である「目に見えない微細な隙間(空隙)」までコーティングで埋めてしまうことになるのです。
この隙間が埋まってしまうと、水分を吸い上げる「毛細管現象」が働かなくなり、吸水性が著しく低下してしまいます。水を吸わないタオルでボディを拭こうとすると、何度もこすることになり、結果として塗装面に傷(スワールマーク)をつける原因にもなりかねません。

もしご家族が洗濯をしてくれる場合は、「洗車用のタオルだけは柔軟剤を入れないで!」としっかり伝えておくことが大切ですね。
おすすめの洗剤は中性か弱アルカリ性
では、どんな洗剤を使えばいいのでしょうか。結論から言うと、中性洗剤、もしくは弱アルカリ性の洗剤がおすすめです。
洗車後のタオルには、水垢や泥汚れだけでなく、カーシャンプーで落ちきらなかったワックス成分や油分が付着しています。これらをしっかりと落とす必要があります。
| 液性(pH) | 特徴 | おすすめの用途 |
|---|---|---|
| 中性 | 繊維へのダメージが少ない | 日常的な軽い汚れ、ガラス用タオルなど |
| 弱アルカリ性 | 油汚れやワックス分解に強い | ボディ用、下回り用、汚れがひどい時 |
基本的には中性洗剤で十分ですが、ワックスやコーティングの拭き取りに使ったタオルは油分を含んでいるため、弱アルカリ性の洗剤を使う方がスッキリと汚れが落ちます。ただし、pH11を超えるような強アルカリ性の洗剤は、ポリアミド繊維を傷めてしまう可能性があるので避けた方が無難です。
ウタマロなど家庭用洗剤の選び方
プロ用のマイクロファイバー専用洗剤というのも販売されていますが、毎回それを使うのはコスト的にも大変ですよね。実は、ドラッグストアで手に入る家庭用洗剤でも十分代用が可能です。
私がよく使っているのは、皆さんもご存知の「ウタマロリキッド」や、柔軟剤が入っていないタイプの「アタックZERO」などです。

家庭用洗剤を選ぶ際のチェックポイント
- 液体タイプを選ぶ: 粉末洗剤は溶け残りの粒子が繊維に詰まり、傷の原因になることがあるため避けましょう。
- 「柔軟剤入り」は避ける: 前述の通り、機能低下の原因になります。
- 「蛍光増白剤」なしがベター: 白さを際立たせる成分ですが、洗車タオルには不要な成分です。
特に「ウタマロリキッド」は中性で手肌にも優しく、それでいて汚れ落ちが良いので重宝しています。
入手しやすさも魅力ですよね。
漂白剤の使用は避けて繊維を守る

汚れがひどいと、ついつい「漂白剤で真っ白にしたい!」と思ってしまいますが、これも少し注意が必要です。
特に「塩素系漂白剤」は使用を避けてください。
塩素系漂白剤は強力な酸化作用を持っており、マイクロファイバーの繊維(特にポリアミド)を劣化させて脆くしてしまいます。繊維がボロボロになると、拭き上げ中に微細なプラスチック片が脱落し、それがボディに残ったり傷の原因になったりします。
もしどうしても除菌や消臭をしたい場合は、酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)をぬるま湯に溶かして短時間つけ置きする程度に留め、その後しっかりとすすぐようにしましょう。
ホイールや下回りの汚れは分けて洗う
洗濯をする前の準備段階で最も重要なのが、「分別の原則」です。
ボディを拭き上げたタオルと、ホイールやエンジンルーム、ドアヒンジのグリスを拭き取ったタオルを一緒に洗っていませんか?これは「クロスコンタミネーション(交差汚染)」と呼ばれる非常に危険な行為です。
ホイールや下回りの汚れには、ブレーキダスト(鉄粉)や砂利、硬い泥などが含まれています。
これらが洗濯中にボディ用のタオルに移ってしまうと、次にボディを拭いたときに、タオルが「紙やすり」のように作用して傷だらけにしてしまいます。

おすすめの分別ルール
- グループA(聖域): ボディ拭き上げ、ガラス用、内装用
- グループB(重汚染): ホイール、足回り、エンジンルーム、下回り
この2つのグループは決して混ぜずに、別々に洗濯機を回すか、少なくともグループAを先に洗うようにしてくださいね。
長持ちさせる洗車タオルの洗濯と乾燥手順
洗剤選びと分別の準備ができたら、いよいよ実践編です。洗濯機の設定や乾燥の方法一つで、タオルの仕上がりや寿命が驚くほど変わります。私が普段実践している手順をご紹介します。
洗濯機の設定はソフトコースが安心
マイクロファイバークロスを洗濯機で洗う際は、水流の強さにも気を配りましょう。標準コースの激しい撹拌は、極細繊維を傷めたり、ほつれの原因になったりすることがあります。
基本的には「ソフトコース」や「デリケートコース」、「手洗いコース」を選択するのがおすすめです。また、タオルの端(エッジ)がほつれないよう、そして洗濯槽との摩擦を防ぐために、洗濯ネットに入れて洗うのがベストですね。

そしてもう一つ重要なのが「すすぎ」です。マイクロファイバーは吸着力が強いため、洗剤成分を繊維の奥に抱え込みやすい性質があります。洗剤が残っていると吸水性が落ちてしまうので、「注水すすぎ」設定にするか、すすぎの回数を通常より1回多く設定すると安心です。
お湯の温度は40度が汚れ落ちに最適
洗車後のタオルに付着しているワックスや油脂汚れは、冷たい水では固まってしまい、なかなか落ちません。食器洗いと同じで、油汚れを落とすには温度が重要なんです。
おすすめの温度は40℃〜60℃のぬるま湯です。これくらいの温度であれば、ワックス成分が溶け出し(液状化し)、洗剤のパワーも最大限に発揮されます。

お風呂の残り湯(入浴剤なしのもの)を使うのも賢い方法ですね。温度管理を少し意識するだけで、汚れ落ちが劇的に変わりますよ。
乾燥機の使用可否と陰干しのポイント
洗濯が終わったら乾燥です。「乾燥機は使ってもいいの?」という疑問をよくいただきますが、条件付きで「YES」です。
実は、乾燥機(タンブルドライ)を使うと、空気を含ませながら乾かせるので、寝てしまったパイル(毛足)が立ち上がり、新品のようなフワフワ感が戻りやすいというメリットがあります。ただし、ここでも「熱」には注意が必要です。
乾燥機を使う場合は、必ず「低温(Low Heat)」または「送風のみ」の設定にしてください。高温乾燥は繊維を溶かして硬くしてしまう(メルティング)リスクがあります。

自然乾燥の場合は、直射日光を避けて「風通しの良い日陰」で干しましょう。紫外線も繊維を劣化させる原因になります。干す前にタオルをバサバサと振ってパイルを立たせてから干すと、乾いたときにふんわり仕上がりますよ。
ゴワゴワしたタオルはお酢で復活させる
「なんだか最近、タオルがゴワゴワして水を吸わなくなってきたな…」と感じたら、捨てる前に試してほしい裏技があります。それが「お酢(ビネガー)」を使ったメンテナンスです。
市販の穀物酢やホワイトビネガーを、洗濯のすすぎのタイミングで柔軟剤投入口に少量(30ml〜50ml程度)入れてみてください。

まさに「天然の柔軟剤」ですね。乾いた後にお酢の匂いが残ることはほとんどありませんので、安心してください。
コーティング硬化後のタオルは廃棄する
ここまでメンテナンス方法をお伝えしてきましたが、どうしても復活できない、むしろ「即座に廃棄(または用途変更)すべき」タオルもあります。
それは、硬化型のガラスコーティング剤を拭き上げたタオルです。これらは乾燥すると繊維の中でガラス質が結晶化し、カチカチに固まってしまいます。一度硬化したコーティング剤は、洗っても煮ても溶けることはありません。

「もったいないから」といって再利用すると、タオルの中にガラスの破片が入っているような状態なので、確実にボディを傷つけます。コーティング施工に使ったタオルは消耗品と割り切り、感謝を込めて処分するのがプロの流儀であり、愛車を守るための鉄則です。
正しい洗車タオルの洗濯で傷を防ごう
今回は、洗車タオルの正しい洗濯方法について、かなり深掘りしてお伝えしてきました。
たかがタオルの洗濯と思われるかもしれませんが、ここを丁寧に行うことが、結果として愛車を洗車傷から守り、コーティングの輝きを維持することに直結します。「柔軟剤を使わない」「お湯で洗う」「分別する」。この3つを意識するだけでも、タオルの寿命と性能は格段に向上します。

ぜひ次回の洗車後から、このメンテナンス方法を取り入れてみてくださいね。道具を大切にすることは、愛車を大切にすることと同じです!